四畳半商店 店主ドードーの日記

四畳半商店の事と心のうちを出しています。

継続性が鍵、とはいえちょっと先にやって良いと思う。

継続性を持たすことの重要さ?
協力隊に限らず、途上国の開発で言われる"継続性"をどう持たすみたいな話。
ごもっともだと思うし、事業が続いてほしいと常日頃思いながらも、現地の住民と働けば働くほど、予想も出来ないような問題も難しさも容赦なく降りかかってくるから、心は何度も折れては立ち上がり、ある程度折られないような強さを再度保ちながら今に至ってるというのが、草の根の活動をしている人なら誰でも遅かれ早かれ経験するもので、僕もそれだ。もう十分過ぎるくらいやった…

ただ継続させる為だからって、最初っから現地の住民に任せる必要はないんじゃないかと思う。いくら周到に準備して説明してやらせても、結果とそれに掛かる経費や時間及び効果が悪いことが常だと思う。
一歩先にやっちゃう。
ある程度の住民との距離感、意欲のバランスを維持しながら、すこし先に、一歩か二歩くらい引っ張っていって、こんなことが出来るっていう目に見える結果を先導して示してやって、それを現実的なちょっと先の目標にして彼らに挑戦してもらえば良い。
それを達成するとちゃんとこんな利益があってっていう動機付けも必要だし、それはお金に結ぶつけるのが一番シンプルに動く意欲になると思うし、お金にならない仕組みであっても、何か現実的な形として彼らに残るようなモノであれば彼らはやると思う。
気持ちは理想を求め、行動は現実を伴うフィリピン人。
理念や理想を想像させるだけじゃすぐにでも忘れるし、形のないものだから、それをいつの間にか日々の毎日の暮らしが忘れさせてしまうんじゃないかなと思う。
こうすればこんな風に将来きっとなるから今のうちに前もってこうしておこうってのが現実彼らには難しい。それが遠ければ遠いほど非現実的な妄想になりかねない。
フィリピンの人々は明日の生活、明日の飯を今考えている。それだけ今を生きて考えるしかない状況だ。
裏を返せば現実的な短期的な目標の積み重ねを行っていくのは難しくない。もちろんそのさきの将来的な長期の目標は必要だけど、今日、今週、今月これしようってのを根気よくやってくっていうことなのか、と思ったりしている。

彼らの能力。
フィリピンの地方の人々、現に僕が一緒に働いてる人達は高校生卒業がほとんどで、高校生中退して大人になってから代替の教育プログラムで高校卒業の資格を得ていたりする。大学卒で貧困層で仕事がないって人はまだ会った事はないけど、大学中退者は一人メンバーにいる。中退は経済的理由からだそうだ。
個人的にはフィリピンの高校教育までのものなんて、どうしようもないと思ってる。頑張ってる子はいるが、それはお金があって親が大学でないと仕事も無いって知ってるから。ほとんどは経済的な理由で頑張れない子が多いから、格差は広がるばかりだと思ってる。
詳しくは...

フィリピンの教育制度改革"K to 12"。経済格差と教育格差を広げる可能性があると、僕は思う。 - Hibi #dodosachio

何が言いたいかというと、教育を受けてない人達だけでは、ある程度の所までしか行けない。
今のクラフト事業でも彼らが創造的に独自の商品開発しても、全然魅力的なものはなっかなか生まれないし、それはもちろん彼らはそういうデザインの勉強なんてしてない。先に述べた高校卒業レベルだ。それは日本人でもナニ人でも急にデザインしろってのは無茶だと思う。

だったら最低限、情報を手に入れられる知識とか知恵、例えばただインターネットを使って検索する事だけでも知っていて使いこなせれば大きな違いだと思う。
その前に基本的な学力とくに計算は出来て無いと困るし、教育でも真似るんじゃなくて彼らが考えて問題に取り組むという訓練が少なすぎるから、すぐに誰かに答えを求めたり、共有してるような現状じゃ本当の問題がわからなくなってうやむやになってしまうのは当然だ。

僕の場合。
時間が一年しか無い事もあるが、まず先に僕が製品を作り、バイヤーに売り込み、仕事があると保証してから、現地に戻り、メンバーに作り方を教え、品質を維持しないと売れないと毎日浸透させ、商品を卸している。
作っている間にちょっと部分的に形を変えてみたり、彼らもやっているうちにこうした方がやりやすいとか、早いとか、綺麗に仕上がるとか、僕が最初に教えたやり方からどんどん更新され、改善され今に至っている。そーいう事で良いんじゃないかなと思う。
最初こそ僕主導だったが、だんだんそういう課程で彼ら自身の事業に移り変わって行くと思うし、そうあるべきだと思っている。

新商品開発出来るか?
それでもかなり心配だらけで、僕のいなくなった後、今の商品が古くなって飽きられ売れなくなることは間違いなくいつか来るから、その前に商品を新しくする事が必要になる。
僕には時間がたりない。あと実質一ヶ月と少しだ。
可能性はある。今提携しているフェアトレード団体はデザイナーも抱えているから、そのデザイナーと協力して助言をもらって商品開発出来るかもしれない。
今残り僕が出来るのは、デザインの可能性をなるべく残して、ストックさせておくしかない。ウェブサイトも作ってるし、展示会もあるし、イロイロにもバギオにも行きたいしーっあー時間がたりない。この事業で2年間出来たらなと時たま思うけど、後任の方も来るし、任せてみようと思う。
残り僅かできるだけの事をしよう。

バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書)

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