四畳半商店 店主ドードーの日記

四畳半商店の事と心のうちを出しています。

お金儲けは必要だけど、やっぱりそれを一番にしたくない

僕はお金儲けがしたくて四畳半商店を始めたわけじゃない。

 

もちろん事業を継続する為に、お金は必要だけど、良い靴が欲しいとか、高い時計をつけたいとか、そんな事は全然興味無いし、面白くない。

 

単純に言うと、フィリピンから製品を輸入して、日本で売っているだけの様に見えるかもしれない。

 

僕は僕なりに、3年間のフィリピンの暮らしで得た、新しい価値観や人生観を、「文化の理解」を通して伝えていきたいと思っている。

 

異文化を知る事で、己を知ることのきっかけを、僕はフィリピンで受け取る事ができたからだ。

 

だから、展示会でただモノを売るのではなく、マンギャン族とはどういう人達であるとか、どんな暮らしで、どんな手仕事が残っているのかという、彼らの生き方や人生に少しでも触れる事の出来るようなお話や、現地で撮った動画をまじえて話しをしている。

 

「へー面白い」「知らなかった」「こんなフィリピンもあるんだ」という、新たな気づきをもたらすことが出来たら良い。

 

本当は現地に一緒に行ってみるのが良い。それはまた少し先で実現しよう。

 

僕が商売でそれを伝えているのは、商売が人々の暮らしの中で、とても身近にあるからだ。

 

「モノを買う」という日常の行為はとても敷居が低いし、それはほとんどの人が取り組める最も簡単な応援の形だと思う。

 

その製品も先住民族のカゴだったり、手織りの布だったり、購入後にはその人の家のどこかで使われるはずだ。

 

そして人々の暮らしや日常のなかに、知らなかった文化や、その作り手の存在が、そのモノから感じられる事がとても大事だと思う。

 

また自然から生まれた素材である事は、それだけでその空間の空気を神聖なものに変えると思う。

 

その自然と人の作り出したモノの持つ見えない力はきっとあると思うし、それに感動するのも人間だと思う。

 

僕の扱うマンギャン族の製品は、全てマンギャン族の学生の奨学金支援に繋がっている。

 

仕入れ先のミンドロ島の支援団体は直接マンギャン族から製品を買い取り、その現金収入でマンギャン族は暮らしをし、そこにさらに奨学金支援分の金額を上乗せした金額で僕が製品を買い取っている。

 

だから文化紹介だけじゃなく、しっかり売っていく事もしていかないといけない。

 

僕はマンギャン族の作る製品に出会った時の、ゾクゾクとワクワクする感覚をずっと覚えている。

 

「純粋」という言葉がすぐに頭に浮かんだ。

 

変に格好つけない、デザインを作りこむような人間の「意図」を感じさせない彼らのモノ作りに感動ばかりしている。

 

やっぱり理屈じゃないんだと思う。

 

何を感じたか。

 

どれだけ心を揺さぶられたか。

 

ゾクゾクするような心が喜ぶ感覚があったか。

 

お金は必要だけど、僕はお金が無くても生きる自信があるから、お金はそれなりにあれば良い。

 

家族ができても、きっと変わらないだろう。田舎で野菜でも作れば良い話だ。

 

ゾクゾクする事を伝えながら、自分も成長させて、何か人様にお役に立てれば最高だ。

 

さあ、頑張ろう。