四畳半商店 店主ドードーの日記

四畳半商店の事と心のうちを出しています。

もっと高くても良い〜フィリピンのオーガニックコーヒー農家を訪ねて〜

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Tala guest house主催、Cordillera Green Network(CGN)の支援するコーヒー スタディツアーに初参加してきた。(2018-1/27-28)

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バギオからジープニーに1時間揺られ、山岳地帯イバロイ族のコーヒー農家さんの農園へ。

 

大規模な農園ではなく、個人の小さな農家さんが集まっている。

 

夫婦二人であったりして人手が少ないため、近所のコーヒー農家さん同士で手伝ってもらうなどしてコーヒー栽培をしている。

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CGNの支援するコーヒー農園は「アグロフォレトリー」という、フィリピン山岳部の人々の暮らしに適した方法を行なっている。

 

南米にある大きなコーヒー農園のように一面コーヒー畑があるわけではない。

 

山の斜面に、背の高い木や野菜などをコーヒーと共に植えて栽培する。

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「背の高い木」はコーヒーの生育に必要な影を作り、「野菜」はそれぞれ収穫時期が異なるため、年間通した収穫が可能。

 

自給自足することができ、コーヒーだけに頼らず、リスクが減る。

 

本来の自然の状態を維持しながら、コーヒー農園を続けて、生活していくことができるということだ。

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コーヒーを摘むのは初めてだった。

チェリーのようで、食べてみると少し甘い。

 

「茎の部分を一緒に摘んではいけない」

っと教わった。

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茎が取られると、来年チェリー取れなくなってしまうと。

 

ただ摘めば良いわけじゃないのか、と関心しつつ収穫を開始。

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1時間ほど摘んだのだろうか。

 

「たまになら楽しいかもしれないが、毎日となると大変だ」

 

心の中でそう思い始めた。

 

しかし、これはコーヒー豆へのプロセスのほんの始まりだった。

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まず、チェリーを水の入ったタライに入れて、浮いてきたチェリーを取り除く。

 

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虫に食われたり、乾燥しすぎたものは、水に浮いてくる。

 

次に赤い外皮のチェリーの部分を取り除く。

 

これは手動のカキ氷のようにハンドルを回して、ローラー部分をチェリーが抜けることで、豆と外皮に分けられる優れた機械だ。

 

昔は餅つきのごとく、杵と臼にチェリーを入れ、突いて分けたそう。

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しかし、全て完璧に分けられない。

 

外皮が豆に紛れ込む。

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再度大きなタライに移して、手作業で分けていく。

 

 このヌルヌルの作業で写真が無いけど、上の写真はチェリーを取り除いた後だ。

 

「地味にきついな」

 

分けること以上に、腰をかがめ、座って作業することがボディブローのように足腰に効いてくる。

 

「子供用の背の低いイスが欲しいわね」

 

その通りだ。

 

作業効率が上がるし、疲労も少ないだろう。

 

「疲れさせない」ことは、あらゆる仕事をする上で重要だ。

 

「疲れる前に休むこと」が最も仕事がはかどると本で読んだことがある。

 

「仕事は休み休みやれ」というやつだ。

 

僕が昔いた建具・家具・現場の大工は、「お茶休憩」が午前午後に必ずあった。

1時間弱世間話をしていることもしばしば。

今思えば、効率的に、安全に仕事をするために必要な仕事の一部なのだと思う。

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外皮分けが終わると、次は自然乾燥に入る。

 

乾燥し数週間熟成させるが、そんな時間はないので今回は3分クッキング的に、すでに乾燥した豆を用いて、次に移った。

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乾燥すると薄皮が豆についたままなので、これを臼と杵に入れて突いて取り除く。

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ずしっとした重みのある木でできた杵だ。

「ナーラかな?」

使い込まれて良い色になっている。

ちなみにナーラはフィリピンの木彫の家具に使用される高級材だ。

 

これでザクザクっと突いて薄皮を取り除いていく。

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そして豆と薄皮を平ザルに移すと、おばさん達が器用に平ザルを持ち上げて、ふわっと薄皮だけ落としていく。

 

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これが生豆の状態だ。

 

そして、やっとローストできる状態になる。

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長い、長いプロセスだ。

 

全て手作業。

 

生産量もまだまだ少ない。

 

日本でも、ほとんど知られていない。

 

それでも、フィリピンのコーヒー農家さんの貴重な収入源としてコーヒー栽培が根付いている。

 

そして自然と人間とが共に暮らす、ということを淡々とコーヒー栽培をしながら実践し生きているイバロイ族のおばさん達。

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コーヒーだらけの日本。

 

コーヒー素人の僕にはどれも美味しい。

 

というか本当に美味しいコーヒーばかりなんじゃ無いだろうか。

 

こういう機会でフィリピンのコーヒー農園を訪ねられたのも、フィリピンと出会ったのも奇跡だか。

 

この縁を大事にしたいから、繋がった人達を応援していきたい。

 

そして、これだけの多くの時間のかかる工程を、賃金の安いフィリピンなどの国で行ってるから、日本で美味しいコーヒーが飲めるということを身をもって実感出来たことが何よりの収穫だ。(収穫ツアーだけに..冗談を言ってる場合じゃないか。)

 

これはコーヒーだけの話じゃないけど。

 

とりあえず今日はここまで。

 

本来は、乾燥とローストの間に選別作業がある。

 

それはまた後日。

                                     

 

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